今心にあるもの
意味を持たない、過去の物質ばかり。
帰ってきたけど、その場所には今までの本はいない。
裏切っちゃったのかな。
その本たちは今までの輝きを失った。
僕がじぶんを軽くして過ごした時間は、僕の身の回りのものも軽くした。
ぺらぺらになった自分を迎えてくれるものはもうなかった。
ぺらぺらなんかじゃないのか、これが普通なのか。
なににも傾倒しないで中立にする。
なんとなく絵だけは静かに見守ってくれる気がする。
絵ってのはいいな。
自分の軽くなった人生を
ひと吹きの風にでも流されてしまういそうなこの心。
体だけ大きくなって情けない。
居てるだけで、胸が張れなさそうだ。